四則演算

BCDiceのコマンドには四則演算を含めることができます。 この四則演算は日常生活で用いる計算式とは少し違うルールで動いているので、ここで細かい規則を紹介します。

使える演算子

利用できる演算子は以下の4つです。

• +：足し算
• -：引き算
• *：掛け算
• /：割り算

演算子の優先順位

一般的な計算式と同様に、*, / → +, - の順で実行されます。

1+2*3 -> 7

計算順序を操作したい場合にはカッコが使えます。

(1+2)*3 -> 9

掛け算

掛け算は必ず*を使う必要があります。カッコの前に数字を置く省略記法は処理できません。

OK

2*(1+2)

NG

2(1+2)

割り算

BCDiceは整数のみを扱うため、割り算で発生する小数点以下は丸められます。 丸めは切り捨て、切り上げ、四捨五入の3種類あり、計算式の中で指定できます。 指定されない場合、ゲームシステムによって挙動が変わります。

基本

1/2 -> 0か1かはゲームシステムの設定による

割り算の項の末尾にF, C, U, Rをつけると小数点以下の扱いを指定できます。

切り捨て F

1/2F -> 0

F は floor の略

切り上げ C, U

1/2U -> 1

C は ceil の、U は round up の略

四捨五入 R

5/10R -> 0.5 -> 1

4/10R -> 0.4 -> 0

R は round の略

式中で複数の丸めを指定する

丸めの指定は割り算の項の末尾に書くため、式の中で項ごとにそれぞれ指定します。

1/2F+5/10R -> 0.5 + 0.5 -> 0 + 1 -> 1